ずいぶんお久しぶりっこになってしまいましたが、
レミゼの裏話その2です。
サブながら大きな役のKさんは、
練習1年目の後半に大病をされました。
手術が無事成功して程なく練習に復帰されましたが、
やはり傍目にも座っているだけで辛そうなご様子、
ご本人もしきりに「声がでづらい」と言っておられました。
いずれ時間とともに回復に向かうは確かとしても、
果たして間に合うのか…。
正直、懸念はありました。
ところが、春めいてくるとともに
めきめきと回復され、むしろ以前より
元気いっぱいといった様子で、ダンスも
はつらつと踊っておられ驚きました。
後で聞けば、アルトのOさんが、
「うちに筋トレのマシーンがあるから
毎週トレーニングしに来てくださいね!」
と半ば強制的に自宅に招かれたのだそうです。
ここら辺はもう躊躇ないというか果断というか、
さすがという感があるわけですが、
当時の様子を振り返ると
本当にこれが良かったのだなと思います。
公演はナマモノです。
舞台に立つわれわれもナマモノです。
本人の健康状態をはじめ、本当に色々な事情で
当日舞台に立つことをあきらめざるを得ない場合があります。
そういう中で、こんなふうに団員同士助け合って、
何とかその日を迎えることができるというのが、
公演の成功不成功より前に、
まずすばらしいことと思います。